Doctor's column

夏休み

皆さんもお盆で帰省されますか。
動物を飼われていらっしゃる方は、車を利用しての帰省になることが多いですよね。
飼われているワンちゃんは、車酔いしませんか。
人でも犬でも車酔いのメカニズムは、はっきりとしていません。
説として有力なのは、水平バランス(傾き)を感じ取る器官である三半規管の一時的な機能不全により起こると言われている説です。
以前、我が家でも3頭、犬を飼っていた時、1頭だけ乗り物酔いをしていました。
他の2頭と何が異なって車酔いをするのか観察をしていると。
意外な事に気づきました。
乗り物酔いする犬は、カーブに差し掛かる度に他の2頭と異なって反対側に体重をかけていました。
つまり、遠心力が掛かった時に遠心力の方向とは、逆に身体を傾かせていたのです。
この事に気づいてから膝の上に座らせて遠心力の方向に逆らわせずに私と一緒に傾かせることで、車酔いが激減した経験があります。
このお話は、たくさんの飼い主様にお話しさせていただいていますが、全てのワンちゃんで通用する技ではないようなので、原因はいくつかあると言われるのも納得です。
この技が通用しないワンちゃんには、当院で吐き気止めを処方していますので獣医師と相談の上、ご利用ください。
薬も技も通用せず、車移動が、かわいそうなほどであれば当施設のホテルをご利用ください。
スタッフ一同、寂しさを感じさせないようにお留守番のお手伝いをさせていただきます。

松陰神社前 院長 早稲本

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